イタリア・トリエステ
精神医療保健視察

精神病棟を廃止したフランコバザーリアの取り組みと社会協同組合
 
開催:2021年3月20日(土)~3月27日(土)
   2021年10月16日(土)~10月23日(土)

 
 
  
   

1970 年「精神病院を捨てたイタリア」と言われたほど、 北部トリエステ県を成功モデルとして、イタリア全土で精神 科領域の地域ケアが発展しました。 精神科医であったバザーリアが、当時の鍵と鉄格子の閉鎖病 棟で行われていた従来型の病院の施設ケアから地域ケアに いち早く地域医療を取入れ,切り替えた退院促進支援システ ムでした。(のちに 1978 年バザーリア法の制定で、世界初 の精神科病院廃絶法となる)「精神病者」もあるがままの人 間的な存在になる「自由」があるべきで、「病気と付き合いながら地域で生活すればいい」と考えました。地域で尊厳を持って暮らせる人たちのために、ケア ホーム、グループホームなどが病院にとってかわり、そのような住居システムの環境が整備され、 徹底的に地域生活を支える体制が組まれていきました。 また傍ら、その新しい地域精神医療を支えたのが、「協同組合」でした。古くからイタリアでは協 同組合の文化があり、絵を書く組合、家具を作る組合、レストランで働く組合などなど地域に根差 した協同組合が、精神病者の就労復帰の受け皿として設立されていきました。それが日本における 「作業所」と決定的に違うのは、協同組合では充分に生活のできる賃金が得られ、患者たちは地域 で自立生活が可能だったということです。今回の視察では、トリエステを中心に、その地域精神医 療の中核をなす精神保健局と精神保健センター、協同組合などを訪問し、その成功システムを勉強 します。また、その地域医療で働く精神科医、看護師、社会福祉士、心理士、作業療法士、教育者 などの他職種専門家チームの連携・役割についても勉強します。