
デンマーク・コペンハーゲン郊外
『ホールセル解放刑務所・
薬物依存症者の社会復帰』
『高齢者福祉・在宅医療』
解放刑務所と高齢者福祉施設と在宅介護サービス
2023年2月25日(土)~3月3日(金)
日程詳細 ➡ 日程表
「 デンマークの社会福祉に学ぶ _ 高齢者及び薬物依存症者の自立と福祉 」
デンマークは他の北欧諸国とともに,充実した福祉制度を備えていると言われており、医療費が全て無料で福祉制度が非常に行き届いていることで知られています。幸福度では「世界で最も幸せな人々」(国連報告)とされています。近代的社会保障制度は、19 世紀末の老齢年金の創設で始まったと言われています。高齢者についてはできるだけ長く通常の社会生活を行えるように支援体制が作られています。
デンマークでは大麻・その他の薬物の使用率は増加傾向にあります。裁判所により有罪の判決を受けると、一般には開放刑務所での処遇となり、また、重大な罪を犯した者は閉鎖刑務所での処遇となります。デンマークの矯正保護局は刑務所と保護観察所が一体となり法務省が管轄しています。法務省の犯罪者に対する考え方は「刑務所は懲役を受ける最後の場所で、受刑期間はできる限り短期間とする。受刑中は社会復帰を目標に教育・職業訓練など多様な処遇を用いる」としています。解放刑務所では、コミュニティ・サービス・オーダーという拘禁刑の代替手段であり、刑罰の一形態であります。今回の視察では、デンマークの高齢者や薬物依存症者がどのような支援を受けているか。そうした自立した生活を行うための支援の在り方を学びます。