フィンランド
精神医療
オープンダイアローグ視察

 「開かれた対話」~オープンダイアローグと未来語りのダイアローグ
 
 開催:2020年2月23日(日)~2月29日(土)

 

対話の可能性を私たちはどう感じるか
やさしいフィンランドの精神医療に学ぶ

1980年代はじめに、フィンランドの西ラップランド地方、トルニオ市にあるケロプダス病院で生まれた精神治療技法の「オープンダイアローグ」は、言葉こそが、現実を構成するという社会構成主義的な信念があり、言葉の回復が重要なカギを成すと言われています。この手法がいま、国際的な注目を集めているのは、急性期の統合失調症患者に対する治療的介入として、ほとんど薬物治療や入院治療を行わずに、非常に良好な治療成績を上げてきた実績があるためです。また、現在では、うつ病やひきこもり、摂食障害や依存症など、さまざまな領域において応用が広まっています。
地元ユバスキュラ大学のヤーコ・セイックラ教授は、このオープンダイアローグに関連した研究成果の中で、オープンダイアローグは技術や治療ではなく、「哲学」や「考え方」であることを強調しました。精神科医療の現場に限定せず、教育、福祉、一般の企業の中でも、このオープンダイアローグによる「関係性の修復的対話」が取り入れられ、地域社会の中にも「対話の場」が一層増えてきています。
精神疾患を抱える人の在宅生活を支えるオープンダイアローグの実践現場を視察し、関わる専門職の支援の精神的・文化的基盤や、地域住民にオープンダイアローグの文化がどのように浸透しているのか、そしてまた、その実践の効果を知ることによって、日本の文化基盤にどう適応したオープンダイアローグを普及、発展させる可能性があるのかを考える機会として、この視察研修を企画いたしました。